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  2016/01/07  
  ◆東京市場は朝方から利益確定売りなどが先行し、1日で反落に転じた。前日の欧米株式市場に加え、中国人民銀行(中央銀行)がこの日、対ドルの人民元基準値を前日比で元安水準に設定すると発表したことから、中国の資金流出懸念が強まり、中国・上海株式相場は取引開始直後から急落。その後、サーキットブレーカー(取引の一時停止措置)が発動して、結局、29分後に終日売買停止となった。

 人民元の中心レートが8営業日連続で引き下られたことから、「低リスク通貨」とされる円買いが優勢となったことから、日経平均株価は大引けにかけて下げ幅を拡大し前日比423円98銭(2.33%)安の1万7767円34銭と大幅に4日続落。安値引けとなった。

 サウジアラビアとイランの対立など中東情勢の緊迫化に北朝鮮の水爆実験、中国経済・株式市場への懸念が投資家の手を止める。1部市場出来高は2.98億株増の23.74億株と増えたものの、売りが増加した結果といえる。日経平均終値の1万7800円台割れは昨年10月14日以来ほぼ3ヵ月ぶりのことだ。

◆そんななか、当欄ウォッチング銘柄のトリドール(3397)は続伸。一時57円高の2299円と3日ぶりに昨年来高値を更新し、権利落ち修正後では最高値を更新した。前日発表した昨年12月度既存店売上高は全店が8.0%増、丸亀製麺が8.5%増と伸び、全店・丸亀製麺とも11.8%増と伸び、昨年7月以来5ヵ月ぶりの高水準となったことが買い材料視された。

 主力の丸亀製麺で12月2日より、あたたかい玉子あんかけに甘辛く煮込んだ牛肉をのせた新商品「肉たまあんかけうどん」を販売。全国テレビCM放映を実施し。28日から「年明け大海老うどん」を販売するなど売上・来客数増に向けた施策を実施したことが寄与した。

 前場に高値を付けた後は、日経平均の続落基調が止まないことから、利益確定売りに下げに転じる場面もあった。その後、切り返し、後場もプラス圏での推移となった。とはいえ、昨年10月末1500円台からの急騰劇のここは、一部、利益確定売りも良しとしたい。

◆筆者郷土の別子銅山跡地を緑の森に返す事業も続ける住友林業(1911)だが、一時反発場面があったものの、小幅ながら続落となった。昨年11月高値からの軟調、調整展開が続いている。朝方は、7日付日経新聞朝刊が「6日までに米国の戸建て住宅大手グループの持ち株会社を約100億円で買収した」と報じたことから、「安定成長が見込めるとして海外への投資を評価した買いが入った」のだが・・。

 株価は11月高値1742円から調整展開入り。1600円台割れとなってきた。しかし、人気薄もあってPERは12倍台にとどまる。26週線は1500円が目前の水準に上昇してきたばかりりであり、52週線は1430円台と中勢上昇基調にある。引き続き、全般波乱を横目に「買い場」を探したい。