相場格言
「流行は廃り物」「休むも相場」

米国市場ハイテク企業の業績悪化懸念の流れを受け、
東証では再びバブル経済崩壊後の最安値を更新する結果となりました。
日経平均を方向性指数(DMI)で見てみると、
ADX14日線は今年5月の半ばからほぼ一貫した右肩上がりを見せ、
ほぼ3倍近くまでになっています。
つまり、依然としてかなり強い下げトレンドが
日経平均の上値を押さえつけていると言えます。

さてこうした悲観的相場の中、
「PER、PBRから見た割安感」などから買われるセクターもあります。
直近では「都市再生関連銘柄」なんかがそうですね。
東京電力(9501)東急不動産(8815)京阪神不動産(8818)などが
代表格となってくるわけですが、
確かにここ最近の値動きは相場全体とかなりかけ離れて堅調です。
しかし長期移動平均線からの乖離率および景気先行きの不透明感などが
未だ拭いきれていないことなどから、いつ息切れを見せてもおかしくはありません。
いわゆる「流行物は廃り物」という格言通り、
急激に値を上げてきた銘柄にはすぐにでも飛びつきたいところですが、
いつ流行が終わり下げに転じるかは分かりません。

ここはぐっと我慢して、
単なる人気だけに惑わされず確かな材料で買われているか検討するなど、
もう一度まわり全体をじっくりと見渡す余裕が欲しいところです。
「休むも相場」、売りも買いもはっきりしないのなら、
しばらく待ってみるのも一手かと。

ただ、休んでいる間に絶好のチャンスを逃すことがあったりなかったり…。

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