前回に引き続き、
逆ウォッチ曲線です。
今回は実践的に分析を試みたいと思います。
さて、上図はここ250日間の
日経平均の
逆ウォッチ曲線(25日間平均)です。
S点を起点として描き始めた逆ウォッチは、
25日平均出来高値をおよそ6.5億株にまで下げた後、
徐々に約9億株前後にまで膨らませ、
また株価も1循環を形成しました。(@参照)
しかし突然、11500円台まで急騰した株価は
出来高値を更新することなく、
やがてゆっくりと下落に転じることとなりました。(A参照)
その後は典型的な下落相場を見せることとなった日経平均ですが、
出来高平均値は約6億株前後にまで減少、
株価に至っては8500円台まで落ち込むことに。(B参照)
直近の動きとしては株価こそさほど変動はないものの、
出来高平均値は徐々に増加を見せ始めているのが
現状ということになります。(C参照)
ここで、@〜Cを前回の表に照らし合わせてみると、
@…
陽転時期
A…買い見送り、陰転、
売り信号時期
B…売り見送り時期
C…
陽転時期
というように見ることができます。
すなわち、目先の動きとしては
そろそろ反転上昇を予測する形になりつつあるわけですが、
ひとつ
逆ウォッチの
欠点として、
底値、高値のサポート・レジスト機能がない点が上げられます。
つまり、出来高平均値、株価平均値ともに
ひたすら切り下げる局面においては逆張り的要素を持っていないため、
下値限界を把握しづらいということです。
よって、最終的には個人個人で判断することが不可欠となってきます。
すなわち、この
逆ウォッチ曲線もまた単独で用いるのではなく、
他のオシレータ系指標との併用が望ましいと思われます。
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